2005/10/16

愛の形?!

「世界の中心で愛を叫ぶ」・・・「せかちゅう」
日本に帰ったとき あまりのブームにびっくりしたが なかなか見る機会はなかった。
そして・・・昨日 友達からDVD?を借りて朝まで見た。
実際には 夜中から見たため 朝方寝てまた起きてみた(笑)。
で・・・感想。
「う~ん。いいとは思うけど。あんな弱い男私はごめんだ。三浦友和のほうが好き。」
で・・・見ながらずっと願ったこと・・・
これをみてくる日本の観光客が・・・
あのウルルで「せかちゅ~!」と はしゃぎませんように...と。
アボリジニの歴史・・・聖地 ウルル。
確かに 空はきれい。夜はこんなに星ってあるんだぁと思うほど・・
でも・・・現実は そんなロマンチックなものじゃぁない(笑)。
空はきれくても 地上ではハエよけネット付き帽子をかぶらなきゃいけないぐらい
ハエだらけの あの砂漠のウルルに驚くなぁ~。
実際 私たちが行った時には テントなしで土の上に寝袋でねて・・・
その上 夜中に大雨が降ってきた。
それでも動かず 私たちは朝まで爆睡したが・・・(笑)。
そうそう!!それどころか トイレは野原??砂漠で・・・
夜 電柱もないから・・・これがけっこう怖いんだよ・・・
なんてったって無防備なひととき・・・だから(笑)。

そう・・・このドラマの内容だけど・・・見たことない方のため??
そう・・・高校生の純愛もの。・・・17歳の女の子が白血病で死んでいく。が・・・
この時付き合っていた彼氏が死んだ彼女をその後17年たっても忘れられず。
・・・涙。っていうものです。
なぁんて言うと・・・このファンの人たちからクレームがきそうですが・・・。

涙・・涙・・のドラマ大好きなんだよ。
すぐに泣くし・・・
でも なぜか??このドラマに対してクールな自分がいる。
それは きっと自分が 大切な人をなくしているから???なのか・・・
と・・・自問自答すると・・・それは違って・・・
私はこういう愛の形を持ってないから・・・と 望んでないから。
共感できないんだと思う。

いつか ここにも・・・昔のことを書こう・・・かなぁ。
と思うけど・・・
書き出すととまらないだろうしね・・・と・・・
いつも 逃げてる??避けてる??めんどくさいがってる??(笑)

でも・・・きっかけだから・・・ね。書いてみる。
私は 今年7月に大好きな父をなくした。
そして もう?13年・・・一生この人と歩いていきたいと思った人を病気で亡くした。
でも 私・・・大切な大切な人を亡くしても 生き続けてる。
自分の人生を。
父の病気を知ったときは  悩んだ・・・帰ろうかと。
でも 一時帰国だけを繰り返した。
なぜなら 私は父の娘としていきたいと思ったから・・・
父は自分に弱いことが嫌いで・・・
「悩んだときには 簡単なほうをとるな。自分にむつかしいと思うほうを選べ。」と・・・。
「名誉やお金はなくなるけども 自分の頭の中に入れたものは誰にも盗まれない。」
と・・・宗教ももたず 自分のみを信じ 家族のために仕事だけして生きた父。
そんな父に娘として・・・できることは・・・
自分の道を歩いていることを見せること。
どんなに父のそばにいたくても・・・
ここから生きている力を見せることが 
私を娘として誰よりも愛してくれた父への感謝だと思って 今もここにいる。

でも これがもし 私にとって 初めての人をなくす経験であったなら・・・
私は オーストラリアに立っていることは できなかったと思う。
彼をなくして13年という月日がったた今だからこそ できたこと・・・。
それは・・・やっぱり
時間のやさしさであり・・・周りの支えでもあり・・・
経験から・・・どんなことをしても残されたものには 後悔は残ることを知っていたこと。
そして・・・今を生きるのに父の死を言い訳に使う生き方だけはしたくない。と思っただけ。

そう・・・だから 私はこのドラマに共感なかった。
私は17年も過去に生きることはできない。ともに生きることはできても・・・
泣くのは・・・悲しいから??
泣くから悲しいの・・・??
泣く暇があったら 笑っていたい。彼をなくしてそう思った。
これからどうしようかと自分の将来だけを考え・・・
後追い自殺なんてこれっぽっちも考えなかった自分がいたことに気が付いた日から。
なぁんてね(笑)。

でもさぁ・・・そういえば 父が亡くなる時
母のことをおいてオーストラリアに戻ろうかどうしようか心配する私に
「一般的に・・・ある程度の年齢で妻を亡くした男の人は けっこう落ち込むけど・・・
 夫を亡くした女の人は・・・なぜだか どんどん元気になっていく」と・・・
慰めてくれた人がいた。・・・それって 一理あるのかもね。
だから 「せかちゅう」の残される人は 彼だったのかも・・・
だって あれが 反対だったら???
私はあのドラマ成り立たないと思うけど・・・
女性である??私は彼をなくしても ますますプラスに生きている!
そして 母も!いまとっても元気 「お父さんに感謝よね~」って 毎日忙しそう。
そう・・・そして この間話題に上がったのは どっちが先に結婚するかって!
でも とりあえず「頼むから 私が行くまで待ってよ。」と・・・母に言っておいた。
だって 母にあの父を越える男性が現れるとは思わないから・・・
結婚記念日を厄日だと言い続けた父
震災のとき・・・自分が母に覆いかぶさり守った父。
病室で母のくるのが足音でわかる父。
死ぬ前日に母を抱きしめありがとうを伝えた父。
昔は 暴力もふるうへんこで 頑固な父だったけど・・・
父は たくさん愛をくれた・・・家族に 母に・・・
母と父を通してみた 夫婦という形の中でのかたちを変えていく愛。
「それも素敵だなぁ」って思う。

「ありがとう。」って 神様に感謝。そして・・・
ここまで 読んでくれたみんなに感謝 「ありがとう。」です。

         


 

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

泣きました。

色々な辛い事とがあってもそれを生きる言い訳にしないという気持ち、すごく良くわかる。

私もどんなに辛い事があってもきっと乗り越えられると思って笑いながら生きてきたから。。。色々なトラウマがあっても乗り越えられない程の困難は絶対に神様は与えていないと思いながらね。もちろん、愚痴や泣き言は、思いっきり言うけどね(笑)。でも、今私がここに居るのも、ここで勉強してるのも、そんな色々な事が導いてくれてると信じてるの。

だから、色んな過去に感謝してる。

淳子さんの明るい笑顔に私はいつも励まされています。ありがとうシェアしてくれて。

Junko -やすだ じゅんこ- さんのコメント...

ありがとう!
こうやって いつもみんなに支えらえてる。
そして 自分だけがいろいろあるのではなくて・・・人それぞれに 人生いろいろあるんだってことを 知るんだぁ。

みんないろいろあるもんね・・・
いろんなトラウマ抱えながらも
過去を抱えながらも・・・
時のやさしさに 癒されて
また 人の暖かさが恋しくなって・・・
出会ってく。
素敵な友達に感謝。

Junko -やすだ じゅんこ- さんのコメント...

先生 ありがとうございます。
ほんと いろいろばたばたしましたけど・・
でも ゆっくり父との時間は取れたと思ってます。

ほんと私もなるべく毎日
笑ってすごして生きたいなぁって思います。

今度日本に帰ったときは
ぜひぜひお会いしたいです。