2010/06/20

北欧 ノーリフトめぐり (1)

月曜日に日本をたち、今週はスェーデン(ルーレア)に滞在中。オーストラリアだけでなく 北欧の腰痛予防対策を知りたいと思い、ばたばたと準備してきた出張。

16時間かけて中国経由でストックホルム~ルーレアにつき 次の日から リフトメーカーのLiko本社や病・施設などで いろいろ話を聞き、いろいろな種類のスリング(つり具)やリフトを体験させてもらった。

話を聞いていて思ったのは、やはり理念がある。
ということだった。 日本でも数10年前からリフト導入を考えたり、リフトを使用しようと思った施設がたくさんあったのになぜオーストラリアや北欧のようにリフトが定着していないのか。

それは、看護や介護文化だけのせいではなく、リフトを導入する際に 使い方=how to もしくはテクニック しか入っていないことが 大きな原因だとここにきても強く感じた。

テクニックに注目すると はじめてつかうものは 難しく感じたり、
めんどくさく感じたりする。ましてや 介護する側が テクニックに注目していたら介護される側は、機械によって動かされている気分になるだろう。

ノーリフト(用具)を導入する際 一番大切なのは やはり理念。
訪問させていただいたLiko社のスタッフを話をしていても 
1人1人が 「なぜリフトが必要か」を熱く語る。
誰1人として つり具はこうでなきゃだめとはいわない。
いわないどころか こうだなんていえない!と はっきりいう。
それは、対象者1人1人違うし、環境も違う。与えられたコストも違う。
さまざまな要因があるから なにが 大切なのか・・・
それは、相手としっかりコミュニケーションをとり
相手の要求を理解し できることをとできないことを伝えること。という。
ここスウェーデンでも オーストラリアと同じことが聞けた。

また スウェーデンもオーストラリアと同じように、人力で移乗していたが
腰痛や安全そして、人材不足を考え、リフトを使うことへ変わってきたということが聞けた。
この3日間でたくさんのリフトとスリングを試させてもらった。
ICUでの早期離床に役立ちそうなもの、
リハビリでつかえるもの 障がい者施設でもつかえそうなものなどなど。実際に体験してみて たくさんの可能性があることを知り たくさんのリフトをみて わくわく ♪いろいろ体験して リフトがますます楽しくなってきた♪

必ず 日本も数年でリフトがたくさん入ることになっていく。
そのときに リフトを1つのツールとして 理念を持って 情熱を持って プロが介入できるように・・・。また、リフト導入をきっかけに 労働環境とケアも変えていけるように ノーリフトの導入事例をたくさん作っていきたい。と 強く思う。

ケアにかかわれることは、人の人生や家族にかかわれる素敵なことだってことを 現場が実感しながら働ける場所になるように・・・。笑顔があふれる現場になるように・・・ノーリフトをツールとして生きたい。 

自分の中にぶれない 何が大切かという 軸ができると
プロフェッショナルとして自信ができ オーストラリアやLiko社のスタッフのように
プロとしての役割にプライドを持つが 自分の役割を超えず 連携を作ることができる プロがたくさん出てくるんだと思う。

スウェーデンにきて 改めて リフトは 人が使うものだから、
技術でなく 理念をどう広めるかが大切 だと感じた。

使っている人が何を思い 何に注目しリフトを使っているかが きれいに現れる。一人一人の思いが リフトにのっているんだなぁ。と つくづく思う旅です。


追伸:今日はスウェーデンビクトリア王女の結婚式♪ 国中が幸せ気分名1日なようです♪
日本からも皇太子が出席されている様子が T.Vに映し出されていますが。。。
スウェーデン語が まったくわからないので 絵で楽しんでいます。


2 件のコメント:

motoya さんのコメント...

長い北欧のご出張お疲れ様でした。
リコ社のスタッフとの交流やSWEDENのリフト環境に私も刺激を受けました!世界やアジアで広がりつつあるこのノーリフトの和を、是非日本で広げて生きたいと思います。

Junko -やすだ じゅんこ- さんのコメント...

Motoyaさんへ

ありがとうございます。
あっと今の北欧でしたら 気になっていた点をたくさん確認できました。
日本からアジアに向けて発信できることもたくさんあると思うので 今後も勉強していきたいと思います。