2005/10/21

看護実習(1)

日本で看護師になって透析室で働いて ここにきた。
今年 大学編入して看護実習も始まった・・・が
この実習 日本とぜんぜん違う。
なにが??すべて!!
学生は 職員の1員のようである。
そう・・・働くのです。
確かに 薬を渡すとき 注射をするときetcは 必ず看護師と一緒ですが・・・
朝 申し送りを聞いて 患者の1日を把握して計画する。
そして 私は 1日働く・・・。
ここは 日本より受け持ち患者数は 少なく看護師1人に対して患者4人。
2人の看護師が8人を受け持って 助け合う。
が・・・学生が 2人いると 彼らの仕事は???
責任を持つだけ??
でも 時々不思議に思う。
学生は慣れてないから 薬の時間を見落としたりする。
すると・・・看護師が 「忘れてたじゃない」と 学生に言う。
が・・・これって 学生の責任なのか??
ましてや 仕事の経験がないオーストラリアの看護学生も扱いは同じ。
仕事の経験がある私ですら 戸惑うことしばしば・・・
なぜなら 看護って 時間に沿ってできるときもあれば 
当たり前ながら・・・全然できないときもある。
それは やっぱり人が相手だから と 状況が変わるから・・・。
それで Drの変更した 投薬を見落としていたり・・・
でもそれって 学生を当てにせず 看護師がちゃんと見なきゃいけないんじゃないの??
って私はこの光景を見るたびに思う。
注)すべてのナースが同じではない。

確かに この実習システムは ある意味 いいかもしれない。
なぜなら 日本より実践的だから!!
日本では 患者さんと話 カルテを読み 看護の計画を考え・・・
で??薬は 何時に飲んで どんな色形なのか・・・
どうやって 抗生剤を溶かして注入するのか??
薬を どうやって患者に渡してるのか??は 習わない。
だから 「卒業後すぐのナースは使えない。」と いわれる。
でも ここは 3年になると自分の行きたい部署を希望でき
そして どんな看護師としてスペシャリストになりたいのか考え始める。
内科なのか 外科なのか・・・
そう 日本のように あっちこっちの科に 飛ばされないのである。
これって 「大事かも!」って思った。
なぜなら これが私の専門分野です。といものを 看護師も持つべきだと思うから。
病院に入り・・・外科を希望するも 内科へ そして数年後には 整形に飛ばされ・・と。
なんでも パーフェクトにできるのがいいのではなく
もっと 臨床でも専門的に。(今 専門看護師とかできてるけど・・・すごく狭き門)
だって 実際 どの科でもパーフェクトなんて医者でも無理。

そして 驚いたのが 多くのナースは 継続的に何かを勉強している。
というか・・・できるシステムが整っている。
そして 私の行ってる病院では 10年たって何も取得してないと
お給料はそこから上がらない。
勉強場所は ほとんどが大学で・・・卒業後もパートタイム学生で勉強する。
期間もいろいろだし 専門分野などにも分かれてちゃんと講座で設けられている。
そして 授業料も 勤務体制も 病院がサポートしてくれる。
ここにくるまで知らなかった・・・こんな世界。
これがもし 日本なら・・・勉強したけりゃ 仕事やめるしかない。
仕事やめたら 無収入・・・。これじゃぁ だれも継続学習できない。
でも どんどん医の世界は変わっていく・・・。

看護って・・・
こんなんにも きちんと社会的役割や意識を持たなきゃいけないと思わなかった。
そして 一人の人として権利を主張するが勉強もする。
そして 勉強するから 看護にも深みや面白みが出る。
勉強しなければ これは看護の質にかかわってくる。

でもこれって 他人事ではない。
看護の質は 患者に反映する。
患者には 誰もがなりうる可能性を持っている。
だから 看護師だけの話・・・じゃないんだと思うようになった。

ただ・・・今思うのは 
どっちの看護がいいではなく・・・
せっかく ここで たくさんお金払ったんだから 
何か 日本に持って帰れたらなぁ・・・って 日本で年をとりたい私は思う。
私の老後が 日本で平安であるように・・・(笑)?!

1 件のコメント:

Junko -やすだ じゅんこ- さんのコメント...

こんにちは chachaさん。
そっか・・・雇われ時ボーナス!!
いいなぁ。
ところ変われば 待遇も変わる。ですね。

アメリカのシステムを私はまったく知らないけど・・・
日本はいっつもアメリカから
コピーしてるよねなんでも・・・。

環境から言うと
オーストラリアのナースの仕事環境は
ほんとびっくりするぐらいいんだぁ。
それでも働きずぎだって 
newsで流れたりね。
もちろん ここでも 
看護師不足と言われてるけどね。

まぁ 今はまだちょっとのぞいてるだけって
状態だから・・・もうちょっとがんばって勉強します。
では また!!